天皇誕生日の天皇陛下の会見を聞いて心が動かされました。
“他者の置かれた状況にも想像力を働かせ、異なる立場にあったり、異なる考えを持つ人々にも配慮し、尊重しあえる寛容な社会が築かれていくことを願う”
まさに今の日本社会に欠けていて必要なメッセージだと思います。
日常、診察をしていると、会社や学校などの人間関係に傷つき悩んでいる方がますます多くなっていることに気づきます。
これがアトピーや円形脱毛症などの皮膚病だけでなく様々な内科的な病気、自分自身の喪失感や自信の無さから心の病気にもつながってしまうことも多いと思います。
異なる立場にいる他者に配慮せず、自分さえ良ければという人には本当の幸せは訪れないと思います。
人間は社会的な生き物です。
自分の家族や友達、職場の同僚、近所の方々、果ては世界の隅で戦争や貧困で苦しんでいる人にも思いを馳せ自分にできることを今していくことが、巡り巡って自分の幸せになることを、天皇陛下は示唆されている、と思います。